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ピロリ菌を除菌する薬で下痢になることはあるの?

   

ピロリ菌を除菌する薬で下痢になることはあるの?

ピロリ菌の感染が、胃潰瘍や胃がんなどの病気の原因になることが分かってきました。

ピロリ菌の除菌に対する関心が高まっていますが、副作用の下痢が心配で躊躇する人も多いようです。

ここではピロリ菌除菌の薬による下痢の実体と対処法について解説します。

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ピロリ菌を除菌する薬で下痢になることはある?

ピロリ菌を除菌する薬で下痢になることがあります。

程度の軽いものまで含めると、ピロリ菌除菌をした人の4人に1人が下痢になるというデータもあります。

そのためピロリ菌除菌の薬を処方されるときには、医師からその旨を説明される場合が多いようです。

ピロリ菌の除菌の薬には、抗菌薬が含まれています。

抗菌薬は細菌を殺したり、またその増殖を抑えることで感染症を治療する有用な薬ですが、腸内細菌に対してもその効果を発揮してしまいます。

抗菌薬は腸内細菌の悪玉菌のみならず善玉菌も殺してしまい、その結果、善玉菌の量が減って悪玉菌が優勢になることで下痢が起こります。

抗菌薬によって引き起こされる下痢の中で要注意なのが、偽膜性大腸炎の症状として現れる下痢です。

偽膜性大腸炎とは、抗菌薬の服用により腸内細菌のバランスが崩れ、ある種の菌が異常に増えて大腸に感染し、炎症を起こしたものです。

気づかずに放置すると重症化する場合があります。

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ピロリ菌を除菌する薬で下痢になった場合の対処法は?

下痢といっても、便が柔らかくなる程度の軟便の状態からほとんど水の状態の水様便まで、その程度は様々です。

ピロリ菌除菌の薬で起こる下痢は、ほとんどの場合軟便ないし日常生活に支障がない程度の軽いものです。

通常は薬を飲み終わってからしばらく経つと下痢は自然に治まってきます。

したがって基本的には放置で構いませんが、暴飲暴食を避け、食事は消化の良いものにすると、なお良いでしょう。

日常生活に支障が出るほどのひどい下痢の場合は、まずは医師との相談で除菌の薬の服用を中止するべきかが判断されます。

さらに下痢に対して腸内細菌のバランスを整える整腸剤が出されたり、下痢による脱水症状が疑われる場合には、経口補水液などで水分補給が行われます。

上でも書いた通り、最も注意が必要なのが偽膜性大腸炎による下痢です。

軟便が日に何回も出る、水様便が度々でる、粘性のある便が出る、血が混じった便が出るなどの下痢の症状に加え、お腹が張る、腹痛、発熱、吐き気などの症状がでたときには、偽膜性大腸炎が疑われるので、ただちに薬の服用を中止して医師に相談します。

偽膜性大腸炎の原因となる菌はほとんどがクロストリジウム・ディフィシル菌であり、これに対するメトロニダゾールやバンコマイシンなどの薬剤投与が治療の中心となります。

ピロリ菌を除菌する薬で下痢にならない方法はあるの?

ピロリ菌除菌の薬で下痢になってしまう原因は、抗菌薬により正常な腸内細菌のバランスが崩れることなので、下痢を防ぐためには腸内細菌のバランスを保つような対処をすればよいことになります。

この目的で用いられるのが整腸剤です。

整腸剤として使われているのは、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌、カゼイ菌などの腸内細菌です。

これらを単体、もしくは数種類を組み合わせて配合し、錠剤や粉薬などの製剤としています。

こうした整腸剤は、病院でもらう以外に市販薬も多く出ています。

ただし、抗菌薬は整腸剤の成分そのものである腸内細菌も殺菌してしまう可能性があります。

そうした場合に用いられるのが、抗菌薬に耐性のある、つまり抗菌薬によっても殺菌されない腸内細菌製剤です。

例えば有名な乳酸菌製剤にビオフェルミンがありますが、抗菌薬耐性乳酸菌はビオフェルミンRと呼ばれます。

Rは耐性=resistantの略号です。

抗菌薬耐性の整腸剤は、医療用医薬品しか扱いがなく、市販薬としては入手できません。

しかし、ピロリ菌除菌に限らず、抗菌薬投与に対して抗菌薬耐性乳酸菌を同時に投与した場合でも、下痢を抑えられない場合もあります。

個人差の問題もあり、整腸剤の服用で必ず下痢を抑えられるとは言い切れませんが、現状では整腸剤の服用がもっとも合理的だと考えられます。

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